アダルトチルドレンの治し方(心の育て方編)
YouTubeでもっと詳しく話しました。
1,アダルトチルドレンは心が成長していない
アダルトチルドレンは機能不全家族の中で育ってきているために、心が成長していなかったり、社会的スキルが身についていないのがふつうです。
でも、自分が心が成長していないとはなかなか気づきません。
そしてアダルトチルドレンにとっては、(親から甘えを拒絶されて育っているから)「甘えている」と言われると責められているように聞こえがちなので、自分が甘えているとは認めない人も多いです。
甘えているとは、
かまってほしい
かわいがってほしい
特別扱いしてほしい
大切にしてほしい
つまり、愛を求めているんです。
小さい頃から愛に飢えている人が誰にでも甘えるというのは、ある意味当たり前のことです。
べつに甘えを拒絶されて育った人が思うほど甘えは悪いことではありません。でも自分が甘えていると気づいていないと、
甘えてはいけない人に甘えてしまったり、あるいは度を越えて甘えてしまいます。
では、気づいていない人が自分が甘えていると気づけるように、甘えている人が具体的にどのような思考や言動をしているか、いくつか例を出してみましょう。
自分に当てはまることはないか考えてみてください。
心が成長していない人の多くは、小さい子供のように、人生の前提が
「自分の欲求は完全に満たされて当たり前だ」ということになっています。
これがあるということは、「ああしてほしい・こうしてほしい」が異常に強いということです。
そして、なぜか自分にだけはその権利があると思っています。
このように激しく激しく盲目に求めている人が親になると、子供が自分自身を満足させようとしていると腹が立ちます。
無意識で私を満足させなさいと要求します。つまり、
あれしなさい
これしなさい
なんでこうしないんだ
となります。
子供に限らずですが、他人が自分の役に立たないからといって相手を非難するのは甘えています。
甘えている人は恋人ができると、その恋人に泣いたり怒ったりいろいろな方法を使って相手を操作しようとするかもしれません。
私の甘えを満たす人になりなさいと心の中で要求しているんです。
でも、もちろん無意識なので、本人は相手を操作しようとしていることに気づいていません。
自分のほうは相手になにもあげないでもらおうもらおうとしているんです。それでいて、相手がくれないので不満になっています。
こうなると相手は優しくしたくなくなります。そこでさらに相手に不満になります。
他にも
SNSで投稿する。イイねがないと不満になる。
知らない人にメールで相談をする。返事がないと怒る。
こういうのは
周りから特別な人として扱ってほしい。
そこまで親しくない人にまで重要な人として扱ってほしい。
かまってほしい。
という自分の甘えを満たすように周りに要求しているということです。
甘えている人ほど
得しよう得しよう
楽しよう楽しよう
とします。
誰かがやらなければいけない仕事があります。毎回誰かがやっていて自分は逃げているとします。
「たまにはあなたもやって」と押し付けられたら、「あいつもやってないのになんで俺なんだ」と激しく怒る。
こういうのも甘えているということです。
これのポイントは、公平なんです。甘えている人は公平でも不公平と感じて不満になります。人生で100を望んでいるので、50しか渡されないと不公平なことが起きたと感じます。
他にも甘えている人の特徴はいくつかありますが、なにも苦労しないでそれが手に入るという感じ方をしている人も多いです。
ふつうの人より人生全般の認識が緩いんです。人生を甘く見ています。
たとえば、甘えている人がカウンセリングを受けると、「お金を払ってるんだからあなたが治して」という思考になる人が多いです。
自分が黙っていてもカウンセラーなら自分の隅々まで理解してくれるだろう。
そして治してくれるだろう。
このように感じる人もいるかもしれません。
このような姿勢はなにも苦労しないでそれが手に入るとどこか甘く見ています。
2,心が成長できる環境
心が成長できるには安全な場所で安心していられることが必要です。
親といると緊張する環境や
親がいつも怒る人でビクビクしていなければならない環境や
親が守ってくれない環境や
親がそばにいてくれない環境や
親が人の気持ちを理解できない環境は
安全で安心できる場所ではありません。
安全で安心できる場所で
親はなによりも自分を愛してくれている
親はなにがあっても自分の味方でいてくれる
と感じられる環境が心が育つ環境です。
そのような環境でなかったのであれば、心が成長していなくても自己蔑視はおかしいです。
3,なぜかいつも嫌われてしまう
アダルトチルドレンは人間関係においてなぜかいつも望んでいないことが起こります。それも、気を付けているのに、細心の注意を払っているのに、いつも関係が変になっちゃうし嫌われてしまうことが多いです。
そこで、いつも周りとうまくいかない自分を激しく憎んだり自己蔑視をします。こうなると心はどんどん悪化していきます。
意図的に嫌われようとして嫌われているのならいいですが、嫌われないように細心の注意をしているのにいつも嫌われてしまうんです。
これはアダルトチルドレンにとってとても大きな問題です。
4,なぜ気づかない間に嫌われるのか
人は今が耐えられない人ほど防衛機制などを使って現実を誤魔化します。
つまり現実が耐えられない人は現実を偽ります。それが人間です。人間に防衛機制が備わっていなければ、現実が耐えられない人もいるのだから生き延びれない人は増えると思います。
でもこれは、今を一時的にしのぐだけの効果しかありません。長期的には心がおかしくなっていきます。
もう少し具体的に言うと
自分は子供のように甘えている
自分は子供のように自己中心的でわがまま
自分は人の気持ちは考えないで「あーして・こうして・これもして」というのが激しく強い
とはなかなか認められないということです。自分はそのような人だという現実に耐えられない人は、今を一時的にしのぐために
自分は甘えていない
自分は自己中心的ではない
と意識します。
認めなくても現実は心が成長していません。周りの人はみんな現実の中で生きていて、自分だけ現実の外にいるということです。
だから、自分だけ現実の世界のことがわかりません。
つまり、なんで自分はこんなに嫌われないように細心の注意を払っているのに、いつもいつも嫌われるのかがわからないということです。
そして、甘えているなら甘えていると認められるようにならないと心は成長していきません。
5,歪めたところを戻す
このように現実に耐えられない人は、無意識で今を一時的にしのぐために現実をごまかそうとします。
同じように、小さい子供にとっては親を敵にすると今を生き延びられない可能性があります。そこで現実をごまかして、親はいい親だ、ふつうの親だと意識します。
小さい子供が今をしのぐにはそれしか方法がないのです。なんとか今をしのぐための代償として、
それなのに自分はダメ人間だ
親は立派なのに自分は迷惑をかける存在だ
お父さんお母さんごめんなさい
と意識していたりします。つまり自己蔑視を代償に生き延びたんです。
酷い親の元で育った人でも、最初のうちは親の未熟性に気づいていない人が多いのはこのような心理的背景があるからです。
そして小さい子供の時にこのように現実をごまかしたのは、生き延びるために仕方のないことです。間違っていません。
でも、大人になったのなら、自己蔑視の代償を払わないでも今を生きていけるはずです。
自分の心の中を振り返ったり、過去の環境を詳細に振り返って、自分の原点がどこからきているのかということがハッキリとわかると、得体の知れない自己蔑視は消える方向へ向かいます。
自分の原点を納得したからといって、突然別人のようになるわけではありません。
長い道のりにはなりますが、納得できればできていない時より過去の心の傷を癒しやすくなります。
6,自分で自分を育てる
親から優しくしてもらえなかったのであれば、自分で自分に優しくしましょう。たとえば、
自分に語りかけている言葉を考えてみてください。
俺はダメ人間
俺は価値がない
私は愛されない
私は迷惑をかける存在
またこんな失敗をしてしまった。なにやってんだよもー
このような言葉を自分に言い続けている人は、おそらくこのようなことを子供時代に、たとえば親などから言われています。
今でも自分に言い続けているのは、自分の中の子供を癒すどころかいじめています。
なにかに失敗しても「初心者だから、そりゃ失敗もするよね。この環境で育ってきたわりには頑張っているよね」と自分に言ってあげましょう。
そして、悲しい時は「今、悲しいんだよね。元気になるまでそばにいてあげるから一緒に乗り越えようね」
と自分の気持ちを理解しながら自分の味方になる生き方に変えましょう。
これは多くのアダルトチルドレンがかつて親によってしてもらえなかったことです。だから育っていない部分があるんです。それなのに、
なにも苦労しないでそれが手に入るとどこかで人生を軽く見ていると、アダルトチルドレンのからの回復もできません。
自分ではなにもしない
したくないことはしない
めんどくさいことはしない
すぐに効果が出ないことはしない
効果が出るという保証がないことはしない
これはなにも苦労しないでそれが手に入るという前提がある人の思考です。どこか甘く見ています。
親にしてもらえなかったのであれば自分で自分にしてあげましょう。
効果が出るという保証がないとモチベーションが上がらないのは、人間として当然ですが、
でもそれでアダルトチルドレンから回復したいと言っても無理です。
人間はとても複雑です。
その人のパーソナリティや、持って生まれた遺伝子や、トラウマの重症度や、無意識の問題や、回復しようとするモチベーションや、どれぐらいの頻度で繰り返しワークしているかや、怖いことやめんどくさいことをやる勇気や、現在のその人を取り巻く環境など、人によって様々な違いがあるので、自分に合うかどうかはやってみないとわかりません。
それも1回で十分な効果が出るものなどないので、何度もやってみる必要があります。
また、心が育つほど愛されて育っていない人は、甘えが残っていてあたり前です。でも、甘えの姿勢だと心は育たないんです。これはとても難しい問題です。
アダルトチルドレンが今から心を育てるということは、スポーツをやったことがない人が、60代からバスケットを始めるというぐらい難しいことかもしれません。
本気の覚悟と決意がなければまず無理です。誰かのせいにするのではなく、自分にできることをいろいろ試しながら、諦めずに歩き続けていくという姿勢が大切です。
長い道のりなので時には疲れます。
心が折れることもあります。
心が折れたからダメ人間なのではなくて、疲れたらその自分に寄り添いながらゆっくり休んで、エネルギーが出たらまた歩き出しましょう。
そしてこのような心が折れて当たり前の世界で頑張っているんです。ゴールに辿り着くには途中で疲れることも通過点です。
それも必要なことです。ゴールまで行くにはゴールへの途中にいる自分を「よく頑張ってるね」と褒め続けることが大切です。
続きはYouTubeでもっと詳しく話しました。
アダルトチルドレンが生きやすくなるための本を書きました。
最後に
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